- 研究開発
- 2020.11.10
ウレア反応制御による 特殊粘弾性発現技術
柔軟性と耐久性のより高いウレア樹脂塗膜を提供します。工業製品を長寿命化させることで省力化と省人化に貢献します。
#生活水準の向上
#New Normal
#工業用塗料
#次世代技術


ウレア反応制御による 特殊粘弾性発現技術とは
当社は長い間課題とされたウレア化反応の制御技術を開発しました。ウレア樹脂はウレア基を有することで、他の樹脂材料と異なり様々な物性を発現できると考えられてきましたが、反応が速過ぎるが故に多くの制約があり、工業的に実現できる物性が限られていました。反応制御技術を確立したことで、通常の塗膜にはない様々な物性を持つ塗膜設計が可能になります。

どのような技術か?
ウレア樹脂は優れた水素結合性から通常の樹脂よりも強靭な塗膜を形成できると期待されています。一方でその速過ぎる反応速度から発現可能な物性が限られていました。ウレア化反応を制御することでウレア樹脂の特長である水素結合性を最大限活用する塗膜設計が可能になり、従来塗膜にはない塗膜物性を実現しています。

社会課題解決への貢献
工業製品やインフラ部材は長期利用を念頭に、高い耐久性が求められます。状態を維持するために点検や修繕などの工数がかけられており、この工数を少子高齢化の中でいかに減らすかが持続可能なインフラを造る上で重要です。 従来にない様々な物性を発現でき、また耐久性に優れるウレア樹脂は、耐久性が求められる様々な部材(柔らかい・硬いetc.)の保護に貢献します。