直近の業績
2024年12月期の連結業績(2024年1月1日~2024年12月31日)
当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、中国をはじめとしたNIPSEAの主要市場で販売数量が増加したことや、円安の影響などにより、連結売上収益は1兆6,387億20百万円(前期比13.6%増)となりました。連結営業利益は、増収効果や製品値上げの浸透などによる売上総利益率の改善などにより、1,876億47百万円(前期比11.2%増)となりました。連結税引前利益は1,815億22百万円(前期比12.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,273億37百万円(前期比7.5%増)となりました。
日本
自動車用塗料の売上収益については、自動車生産台数が減少したことにより、前期を下回りました。工業用塗料の売上収益については、市況が低調に推移したものの、製品値上げの浸透が進んだ結果、前期並みとなりました。汎用塗料の売上収益については、物価高騰に伴う消費控えや低価格製品ニーズの高まりの影響を受けたものの、製品値上げの浸透や販売施策が寄与した結果、前期並みとなりました。
これらにより、当セグメントの連結売上収益は2,031億12百万円(前期比0.8%増)となりました。連結営業利益は、製品値上げの浸透などによる売上総利益率の改善により、194億46百万円(前期比1.5%増)となりました。
NIPSEA
自動車用塗料の売上収益については、タイにおいて自動車生産台数が前期を下回ったものの、中国において自動車生産台数が前期を上回ったことにより、セグメント全体では前期を上回りました。汎用塗料の売上収益については、中国に加え、マレーシア、シンガポールなどの主要市場においても、販売数量が増加したことにより、前期を上回りました。
これらにより、当セグメントの連結売上収益は9,143億70百万円(前期比18.5%増)、連結営業利益は1,242億55百万円(前期比12.6%増)となりました。
DuluxGroup
汎用塗料の売上収益については、太平洋及び欧州において市況が軟化した影響などにより販売数量が伸び悩んだものの、円安による影響もあり、前期を上回りました。塗料周辺事業の売上収益については、軟調な市況の影響を受けたものの、太平洋における事業買収や2023年7月に買収完了した欧州塗料周辺製品メーカーN.P.T. s.r.l.による業績寄与により、前期を上回りました。
これらにより、当セグメントの連結売上収益は3,985億34百万円(前期比10.6%増)、連結営業利益は403億74百万円(前期比16.6%増)となりました。
米州
自動車用塗料の売上収益については、中核地域であるアメリカにおいて、主要顧客である日系自動車メーカーにおける自動車生産台数の回復や製品値上げの浸透が進んだ結果、前期を上回りました。汎用塗料の売上収益については、米国経済や住宅市場の低迷の影響を受けたものの、製品値上げの浸透やカリフォルニア州において天候不順の影響が前期よりも減少したこと、新規出店効果などにより、前期を上回りました。
これらにより、当セグメントの連結売上収益は1,227億2百万円(前期比12.4%増)、連結営業利益は77億78百万円(前期比8.8%増)となりました。
売上収益構成比
- セグメント別売上収益構成比
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単位:(百万円)
- ■日本:203,112
- ■NIPSEA:914,370
- ■DuluxGroup:398,534
- ■米州:122,702
- 事業別売上収益構成比
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単位:(百万円)
- ■自動車用塗料:192,705
- ■汎用塗料:1,053,673
- ■工業用塗料:99,607
- ■ファインケミカル:21,663
- ■その他塗料:95,957
- ■塗料周辺事業:175,113
《売上収益》
2017年以降に実施した複数のM&Aによる積み上げに加え、中国を中心としたアジアの建築用事業が大きく成長したことで、売上成長が加速しています。2023年は、建築用塗料を中心とした販売数量の増加や製品値上げの浸透、NPTの新規連結影響や円安が貢献し、7年連続の増収・過去最高の売上収益を達成しました。

(単位:百万円)
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1Q | 2Q累計 | 3Q累計 | 通期 |
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2024年12月期※3 | 384,319 | 817,143 | 1,222,747 | 1,638,720 |
2023年12月期※3 | 330,213 | 692,925 | 1,085,878 | 1,442,574 |
2022年12月期※3 | 285,096 | 622,049 | 979,916 | 1,309,021 |
2021年12月期※2 | 222,678 | 481,787 | 736,257 | 998,276 |
2020年12月期※1 | 162,916 | 345,440 | 556,581 | 772,560 |
※1:2021年8月10日に公表したウットラムへの事業譲渡に伴い、欧州自動車用事業およびインド2事業を非継続事業へ分類。2020年3Q累計、通期は遡及修正した継続事業のみの数値
※2:2021年8月10日に公表したウットラムへの事業譲渡に伴い、欧州自動車用事業およびインド2事業を非継続事業へ分類したことにより2021年12月期は非継続事業を除いた継続事業のみの数値
※3:2022年2Q累計より、トルコの子会社に対して超インフレ会計を適用。2022年12月期および2023年12月期は適用後の数値。
《営業利益》
2020年以降、売上成長に比例して4年連続の増益を達成しています。2023年はトルコにおける超インフレ会計の影響があったものの、増収効果や売上総利益率の改善などにより、過去最高益となりました。

(単位:百万円)
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1Q | 2Q累計 | 3Q累計 | 通期 |
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2024年12月期※3 | 42,664 | 94,490 | 141,758 | 187,647 |
2023年12月期※3 | 34,909 | 83,738 | 131,625 | 168,745 |
2022年12月期※3 | 21,898 | 42,104 | 81,831 | 111,882 |
2021年12月期※2 | 24,699 | 48,961 | 66,737 | 87,615 |
2020年12月期※1 | 15,234 | 34,669 | 64,687 | 87,594 |
※1:2021年8月10日に公表したウットラムへの事業譲渡に伴い、欧州自動車用事業およびインド2事業を非継続事業へ分類。2020年3Q累計、通期は遡及修正した継続事業のみの数値。また2021年第4四半期よりクラウドコンピューティング契約に関する会計方針への変更に伴い、2020年通期は遡及修正後の数値
※2:2021年8月10日に公表したウットラムへの事業譲渡に伴い、欧州自動車用事業およびインド2事業を非継続事業へ分類したことにより2021年12月期は非継続事業を除いた継続事業のみの数値。また2021年第4四半期よりクラウドコンピューティング契約に関する会計方針への変更に伴い、2021年12月期は変更後の数値
※3:2022年2Q累計より、トルコの子会社に対して超インフレ会計を適用。2022年12月期および2023年12月期は適用後の数値。
《親会社の所有者に帰属する当期利益》
親会社の所有者に帰属する当期利益は、営業利益などの利益項目の推移に概ね比例しています。2020年以降、増収効果に伴う営業増益により、4年連続で増加しました。

(単位:百万円)
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1Q | 2Q累計 | 3Q累計 | 通期 |
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2024年12月期※3 | 30,280 | 66,339 | 98,203 | 127,337 |
2023年12月期※3 | 25,340 | 60,898 | 93,444 | 118,476 |
2022年12月期※3 | 13,225 | 26,971 | 54,695 | 79,418 |
2021年12月期※2 | 16,342 | 33,274 | 50,308 | 67,569 |
2020年12月期※1 | 7,470 | 16,890 | 31,637 | 43,921 |
※1:2021年第4四半期よりクラウドコンピューティング契約に関する会計方針への変更に伴い、2020年1Q、通期は変更後の数値
※2:2021年第4四半期よりクラウドコンピューティング契約に関する会計方針への変更に伴い、2021年12月期は変更後の数値
※3:2022年2Q累計より、トルコの子会社に対して超インフレ会計を適用。2022年12月期および2023年12月期は適用後の数値。