
汎用塗料営業マンとして18歳からスタート
香川県の商業高校を卒業後、地元である香川県に住み続けたいと思い、(旧)四国ニッペ販売株式会社で営業マンとしての仕事人生が始まりました。販売会社の統合により、40歳から単身赴任生活がスタートし神奈川・名古屋・東京を経て、現職で2年目を迎えました。汎用塗料は工業用や自動車用塗料と違い、製品ごとの性能差・機能差が少ないため、「この塗料は使えない」とメーカー決定者が判断すると取引は成立しません。製品の品質はもちろんですが、それ以上にお客様との信頼関係を構築する事が商品購入決定に大きく結びつきます。また、塗料は塗り方ひとつで、本来求める塗膜にならないなどのクレームやトラブルに結びつきます。お客様の視点に立って話を聞き解決策を提案する事で、信頼を強固なものにし、次の商談へとつなげていきます。

逃げない姿勢がクレームをチャンスに
入社8年目で、窯業※1系建材メーカーを担当した時、大きなクレームが発生しました。建材メーカーと一緒に現場(戸建物件)に通い続け、4年かけて塗り替え対応を行いました。この対応には心が折れそうになりましたが、当時の上司は現場対応を全て任せてくれ、交渉の結果も受け入れてくれました。徐々に日本ペイントの信頼が回復でき、今では当社塗料を最優先で使っていただいています。目の前のクレームから逃げずに、メーカーや納品先の「話を聞く」姿勢を貫き、やり抜く事が新しいチャンスをもたらす大きな経験となりました。

汎用塗料営業が作る人脈こそ宝
汎用塗料営業では、販売店・施工店・施主・設計・ゼネコン・管理会社など様々な顧客の目線に合わせた営業活動を行い、人脈を作る事でビジネスが成立します。国内の大きなイベント案件も各営業マンが持つ人脈を共有する所からスタートし、情報の収集、メーカー決定者へのアプローチ、商品の納入まで、全てのプロセスでその人脈が活かされます。そして、商品納入決定後も新しい人脈を作ります。現在顧客推進部は約40名。部下がそれぞれの分野で裁量権を持ってチャレンジできる環境作りと、トラブルやクレーム発生時の対応と連携強化が私の役目です。私にとって”人脈作り”とは“「話を聞く」というコミュニケーションで顧客と向き合う事”を常に心がけてきました。何年経っても完璧にはなりませんが、そんな姿勢を見てもらう事で、社会貢献していきたいと思います。

※記載内容および所属役職等は掲載当時の情報です。