
人の生活に着目して今後を予測する活動。
私たち「Design LOG 意匠企画チーム」では、自動車内外装における色や質感のデザイン企画・提案活動を行っています。普段から流行のアンテナを張り、幅広い視野で「今」を見て、人の生活に着目します。世の中でどんなものが流行して、なぜそれが流行しているか、一見自動車とは関係ない政治やファッションなどの情報から今後のトレンド変化を予測し、導き出したテーマに沿ったイメージを塗料やコーティング技術で表現します。

求められるのは心を動かす色や質感・思いもよらない発想力
かつて、自動車の外装 カラーは、純粋に新しく開発された材料で生み出すことができる色や質感 を多く提案していました。例えば1つの新規材料でカラーバリエーションを提案するなど、新規材料から生み出せる新色が多い時代でした。しかし、近年では新規材料による差別化は難しくなり、お客様からは、技術的要素の強い革新的な色や機能が求められると共に、「ユーザーの気持ち」や「色から連想するシーン」など、色が日常生活に与える価値も求められています。つまり、色の背景にあるアイディアやコンセプトも重視されるようになってきたのです。ゼロからコンセプトを生み出す作業は大変ですが、こだわりを持って作った色のコンセプトを感じ取ってもらったり、「色に挑戦する姿勢があるね」と言ってもらえたり、嬉しいシーンも増えました。オリジナリティのある提案を大切に、自動車メーカーやデザインに関わる方々から他のアイディアも聞いてみたいと言われるチームを目指しています。

100年に一度の大変革期をデザイン力で開拓したい
「Design LOG 意匠企画チーム」の強みは、発想力やコンセプトの立案、色や質感を見分ける力、印象を高める見え方作りにあると思っています。日本ペイント・オートモーティブコーティングスでは多くの技術開発が行われています。この技術を実際の商品に落とし込んだ時に色や見え方のプロとして付加価値を与え、技術の良さが伝わるデザインが何かを考え、技術を分かりやすく伝えていく事も重要だと考えます。例えば、色の境界がぼけるという技術的な課題があった場合、今ある別の技術を組み合わせて「色の境界がぼける」箇所をカバーしつつグラフィックとして認識されるデザインに変換させます。このように、技術とデザインの社内コラボレーションを増やすことで、100年に一度の大変革期と言われている自動車業界の今を、デザイン力で開拓し、新しい価値を生み出すチームでありたいと思っています。




※記載内容および所属役職等は掲載当時の情報です。